国際交流
2022年度 アメリカ東海岸コース(3年生 佐藤千尋さん)  

佐藤千尋さん(法学部3年)

 今回の海外インターンシップではアメリカ合衆国マサチューセッツ州ボストン市を訪れ、ボストンの歴史や社会について学ぶために、ボストン市役所やマサチューセッツ州立大学ボストン校(UMass Boston)などの機関を訪問しました。

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(ボストン市議会会議場)

 ボストンでは市議会議員の方をはじめ様々な人にお会いし、お話を聞くことができました。ボストンの1週間の滞在の中で私は良くも悪くも「多文化社会」を感じる瞬間がとても多かったように感じます。ボストンはアメリカの中でも特に移民が多い街です。そのため多くの言語や文化が街の中に混在していました。しかしそれだけ様々な文化が混在しているので、やはり差別も少ないとは言えないようでした。文化の違う相手を理解し尊重しあうのは容易ではなく、その問題を解決すべく奮闘している議員の方や、その議員の方をサポートする団体の活動がボストンでは活発に行われています。また、「多文化社会」であるため社会全体が実力主義の傾向が強かったように感じました。移民であっても、アメリカ人じゃなくても、女性でも男性でも優秀であればどんどんキャリアを積むことができるというのは「多文化社会」のアメリカならではだと感じました。

 今回のインターンシップでは先生方と離れて学生だけで行動する時間が多く、歴史あるボストンの街をたくさん散策しました。

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(ボストン公共図書館)

 アメリカでもっとも古い公共図書館であるボストン公共図書館を見学したり、世界史の教科書に出てくる「ボストン茶会事件」の現場などのアメリカ独立の歴史の跡地巡りをしました。途中で乗っていた地下鉄が動かなくなってしまい強制的に電車から降ろされるなどのハプニングに巻き込まれながらも、自分たちで行きたい場所を調べ、地下鉄の路線図などを見ながらボストンの街を冒険したことはとても楽しかったです。ランチのお店や買い物をしたお店での店員さんとの会話や、道に迷った私たちに声をかけてくれた方との会話も英語の勉強になったのではないかと思っています。

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(ボストン茶会事件ミュージアム)

 今回の海外インターンシップでは、多文化社会への理解や英語力などに対する自分の未熟さを痛感しました。それと同時に自分たちだけでボストンの街を散策できたことで少し自信が付いたり、ボストンの社会をより良くしようと奮闘している人々の話を聞いたことが自分の卒業後の進路について考えるきっかけになったりもしました。私はこれから4年生になり、本格的に卒業後の進路を考え行動する必要があります。海外とつながる仕事がしたいという漠然とした夢がどれほど素敵なことで、またどれほど難しいことであるかを考えるきっかけになった今回の海外インターンシップに参加できたことを本当にうれしく思います。