国際交流
(2017-18年度)イギリス・ダラム大学に交換留学して 

平田千夏さん(法学部4年)

 私はイギリスのダラム大学に2017年8月から1年間交換留学をしました。幼いころから留学に興味があり、ダラムが大好きな映画ハリーポッターの撮影地であったことや、カレッジ制を採用していることなどから留学先を選びました。また、留学の目的は語学力向上と人見知りの克服でした。

ダラム大学交換留学01
(↑映画ハリーポッターの撮影にも使われた世界遺産のダラム大聖堂です。
街の中心にあり、寮から歩いて15分の所にあったので、よく気分転換しに行っていました。)

 留学先ではビジネスと人類学の授業を取っていましたが、正直大学の勉強よりも、多くの人と交流することに重きを置いていたので、毎日寮から出てたくさんの人と関わっていました。中でもキリスト教の友達と関わる機会が多かったことは今回の留学のハイライトです。留学前は宗教についてほとんど関心も知識もなく、なんとなく宗教=争いの原因のようなイメージすら抱いていました。しかし、キリスト教は勿論、他の宗教的背景を持つ友達にも出会って、そのイメージは一掃されましたし、むしろ争いの原因を宗教にしようとしているのではないかとさえ思うようになりました。

 留学して率直な感想は行ってよかったということです。特に(1)行動力がついたこと、(2)英語が他の国の人と交流するひとつのツールに過ぎないと気づいたこと、(3)自分の弱さを知れたことの3つは自分にとって大きな収穫だと思っています。(1)に関して、留学前の私は超インドアで人と関わるのがあまり得意ではありませんでした。でも留学してこの機会を無駄にしたくない、という思いからたくさんの人と出会うことを重視していましたし、イギリスという立地を利用して、ヨーロッパやトルコなど11か国を旅行、芸術作品や歴史を肌で感じることができました。また(2)と(3)に関して、留学してすぐは英語が上手く喋れないこと、圧倒的マイノリティーであることなどから他の人との間に壁のようなものを感じて現実から逃げてしまったことで自分の弱さに気が付きました。しばらく経って英語は何かを伝えるためのツールに過ぎず、何を伝えたいかが重要であるということを感じるようになり、そこからほんの少しですが変わっていけたかなと思います。

 留学前は留学することが目標になっていたので、それを達成した今は新しい課題がたくさん見えてきています。将来はこの留学に意味を持たせられるような生き方をしていきたいです。もし留学に迷っている人がいたら、まずは日本で行われている国際交流会に参加するといったことから始めてみるといいかもしれません。

ダラム大学交換留学02
(↑映画年に数回開かれるフォーマルパーティーの写真です。
みんなで踊ったり、フェイクのカジノをしたり...と夜通しパーティが行われます。
寮の外にいきなり仮設の観覧車ができたときは本当に驚きました。)