学生リレーエッセイ

2012.02.10  <岸本ゼミ一同>

 長いようで短いとはよく言ったもので、4年間の大学生活は瞬く間に過ぎ去っていきます。私たち4年生の大学生活も残りわずか。現在は、卒業旅行を計画しながら、迫り来る最後の定期試験の準備に追われる毎日です。
 さて.........。私たちが参加する行政法演習(担当は岸本太樹先生)では、行政法に関する学術論文を徹底的に読み込みます。言うまでもありませんが、学術論文は大学の先生が書かれたものであり、内容は非常に難解で、私たち学部の学生が一度や二度読んだだけで簡単に理解できるものではありません。そこで演習に先立ち、予習することが必要になります。毎回、指定箇所を何度も何度も読み込み、ウンウンうなりながら理解に努め、論点をノートにまとめます。そのノートを携えてゼミにのぞみます。ゼミでは、質問攻めにあい、私たちは自分で作成したノートを"命綱(自分で作っておきながら頼りない命綱だが...)"に、しどろもどろになりながら、先生の質問に答えます。「今述べたことを、高校生にも理解できるよう、端的に説明せよ。」「誤魔化すな!」と言われたことも数知れず。ゼミ生全員、本当にヘトヘトになります。でも、苦しみながらも"あっ。わかった!"と感じたとき、また先生から「よし!その通り。よくやった!」とお褒めの言葉を頂いたとき、得ることのできる達成感は格別です。経験しなければわかってもらえないところが残念ですが、うれし涙が出てくること確実です。
 今になって振り返ると、私たちのゼミは大変ハードだったと思いますが、全員が、懸命に取り組みました。ゼミに参加する過程で作成した分厚いノート(本当に分厚い!)は、一生の宝物だと胸を張って言えます。このゼミを選んで、全力でがんばって、本当によかったと思っています。というわけで、卒業するのがちょっぴり寂しい今日この頃です。